零の軌跡改 プレイ日記「第77話:真なる叡智」

第77話 プレイ感想日記「真なる叡智」

前回のあらすじ:

黒月襲撃、ルバーチェの若手の暴走、そしてガンツの神がかったギャンブルの腕・・

それら全てが”青い錠剤”で繋がった。

  

<本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。>

本編

警察上層部からの圧力によって、薬物事件でありながら捜査一課は動けない。

 

だからロイド達、特務支援課が薬物捜査にあたることにした。

まずは薬物の成分を調べるため、ウルスラ医科大学に行くことにする。

  

しかしその前に ーー

医科大学へと早速向かおうとするが、いつになく考えこんでいるセルゲイが気になり、ロイド達は話しかける。

  

「課長・・?」

「その、何か気がかりでも?」

「・・まあな。」

「筋力、スピード、集中力、カン・・」

「そういうものは薬物で生理的に高めることは出来るのかもしれません。」

「だが・・”ツキ”っての上げられるのか?」

  

「普通に考えたら無理だと思いますけど・・」

「でも、あのガンツさんはツキも凄かったという話よね。」

エリィが答える。

  

その言葉にランディが続く。

「ああ、どんなギャンブルもカンと駆け引きだけで勝ち続けられるもんじゃねぇ。」

「女神を味方に引き入れたか、それとも悪魔でも頼ったか・・」

  

「ふむ、色々と謎は多そうだな。」

「ーー ティオ。できればその辺りの事はきちんと確かめてくるといい。」

  

「はい・・そのつもりです。」

「(どうしてティオに・・?)」

ーーーーーーーーーーーーーー

  

最後のセルゲイの言葉に少し引っかかりながらも、ロイド達は早速ウルスラ医科大学に向かった。

ヨアヒムに面会を申し込むと会ってくれるとのことで、研究室に通される。

  

「はは・・ようこそ。よく訪ねてくれたね。」

ヨアヒムは、ちょうどさぼって釣りに出ようとしていたところだったみたいで、若干イヤミを言われたものの、取り合ってくれるようだ。

  

「今日はどうしたんだい?」

「てっきりキーア君を連れて相談に来たと思ったんだが。」

  

「いえ、実は別件なんです。」

「こちらの薬をご覧になっていただけますか?」

   

「ほう・・?」

ロイドはガンツが持っていた”青い錠剤”をヨアヒムに見せる。

  

「・・これは・・」

「なんだこの蒼色は・・着色料にしては様子が・・」

  

「この錠剤は、とある人物が持っていた物なんですが・・」

「俺たちは違法性のある薬物ではないかと睨んでいます。」

  

「・・なるほど。詳しい話を聞かせてもらおうじゃないか。」

ーーーーーーーーーーーー

  

  

ロイド達は青い錠剤について、ガンツの素性は伏せた上でヨアヒムに伝える。

「それで、ヨアヒム先生。」

「この蒼い錠剤について何かご存知ではありませんか?」

「どこかで開発された新薬とか・・」

  

「・・残念ながら、見たことのないタイプの薬だ。」

「僕は専門柄、各国にある製薬会社と付き合いがあってね。」

「開発された新薬のサンプルは大抵回してもらっているんだが・・」

「こんな色の錠剤は見たことがない。」

「しかも聞く限りにおいて効能についても尋常ではない。」

「筋力、集中力、反射神経、そして判断力と直感力・・それら全てを高めるというのは・・。」

  

薬学に精通するヨアヒムですら驚愕する効能だ。

  

いずれにしても得体の知れない薬物であるのは違いない。

ヨアヒムは薬の成分解析をして、明日の午後ぐらいまでには連絡をくれるという。

  

とりあえず薬の件は、ヨアヒムに任せれば進展しそうだ。

ようやく一安心と一息ついたところで、ヨアヒムが考え込んでいることに気づく。

「・・先生?」

  

「ああ、いや、ふと前に聞いた噂を思い出してしまってね・・。」

  

「前に聞いた噂・・?」

  

「ハハ、参ったな。改めて説明するほどの話でもないと思うんだが・・」

「ーー 数年前、製薬業界の方面で奇妙な噂が流れた事があったんだ。」

「とある狂信的な宗教団体が不思議な薬を造り出したとね。」

   

「きょ、狂信的な宗教団体・・?」

「七耀協会の異端的な一派・・ということでしょうか?」

   

「いやいや、そんな生易しい連中じゃなかったらしいよ。」

「何でも女神(エイドス)の存在を否定し、悪魔を崇拝する・・そんな教団だったらしい。」

  

「あ、悪魔を崇拝・・!?」

「なんかいきなり胡散臭い話になったな・・。」

  

ヨアヒムも突拍子もない話だと思ったが、その狂信的な宗教団体が作った薬の効能・・

それが、『悪魔の力を借りて、人間の潜在能力を開花させ、運すら呼び込む』ものだったというのだ。

  

「そ、それって・・。」

「今回の薬物の症状と同じ・・。」

「あの・・ヨアヒム先生・・」

ヨアヒムの話を聞いて、ティオが恐る恐るという様子でヨアヒムに尋ねる。

  

「その薬の名前は・・何か聞いていませんか・・?」

  

「ああ・・何だったかな・・。」

「・・そうそう、思い出した。」

《真なる叡智》(グノーシス)ーー そんな風に噂されていたかな。」

  

「・・・・・・っ・・・・・」

ティオはその名前を聞くと、下を向き目をつむる。

  

ロイド達はその薬の効能が今回の事件の症状に近いことに気を取られ、ティオの様子に気づかない。

  

「《真なる叡智》(グノーシス)・・とても思わせぶりな名前ですね・・。」

  

「まぁ、あまりに荒唐無稽だからすぐに消えた噂話だったけどね。」

ヨアヒムは薬の成分を調べるついでに、その噂についても続報がないか調べてくれると言う。

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ヨアヒムに薬の件を依頼している内に、すっかり日は暮れていた。

「さてと、もう夕方だし、バスでとっとと帰るとすっか。」

「そうだな。」

「ふふ、こういう時にやっぱりバスは有難いわね。」

  

「・・・・・・」

皆が話している中、一人一番後ろを歩いていたティオは俯いたままだ。

  

「ティオ?」

  

「なんだティオすけ。さっきから妙に静かだな?」

  

「・・別にそんな事は・・」

ティオは力なく答える。

 

「!」

「ティオちゃん・・!?」

「夕陽でわかりにくいけど・・あなた、顔真っ青よ!?」

エリィが駆け寄る。

  

「・・問題ありません。少し気分が優れないだけで・・」

「・・・あ・・」

ティオは膝から崩れ落ちる。

「ティオ!?」

 

「た、大変・・!?」

 

「すぐに医者か看護師を呼んでくる!」

 

「ああ! 頼む!!」

  

終わりに

はい。

グノーシスの名前が出たところで、今回はここまで。

次回はグノーシスとティオの話です。

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