零の軌跡改 プレイ日記「第42話:アニキたらし」

第42話 プレイ感想日記「アニキたらし ~ これが天性のたらしだ ~」

前回のあらすじ:

旧市街の不良達、そして遊撃士達との追いかけっこバトル。

制したのはロイドとランディの支援課チームだ。

 

<本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。>

本編

レースを終えたロイドとランディは全力を出し切ったため、息も絶え絶えに旧市街の隅で寝転がっていた。

「ふふっ、2人ともお疲れさま。」

 

「・・ぐぅっ・・、さ、さすがに飛ばしすぎたぜ・・。」

 

「ふぅ・・これだから男の子は・・」

無事に喧嘩にはならず、収まったものの、単純というか意地っ張りというか、本来の目的を忘れて全力で挑んで疲れ果てている2人をエリィとティオは少し呆れながら見ていた。

 

「そうだ。私、冷たい飲み物を買ってくるわ。」

「私も付き合います。」

そういって、エリィとティオは買い出しに向かう。

ーーーーーーー

 

「そういえば・・・なんで俺たちこんなことしたんだっけ・・?」

  

「はは・・・どうでもよくなっちまったな・・。」

2人になったロイドとランディは当初の目的もすっかり忘れ果てていた。

 

「・・・・・・・・・・」

「・・・ランディ・・?」

 

いつもの明るく軽い調子でランディが話してくると思っていたが、ランディは腕で顔を覆って黙っていた。

何かいつもと違う様子だ。

 

「ーー 正直、引いただろ・・」

「あんな風にキレちまってよ・・」

 

「あ・・」

確かにレース終盤、ランディは雄叫びをあげるととんでもない力を発揮していた。

その姿はいつものおちゃらけたランディの姿ではなかった。

 

「自分でも・・・よく分からねぇんだ。」

「いつもヘラヘラ笑っている俺が ”今”の本当の俺なのか・・」

「それともあんな風にキレちまうのが俺の本質なのか・・」

「この2年間ですっかり分からなくなっちまった。」

支援課で出会って3ヶ月になるが、ランディのこんな姿は初めてだ。

 

「ランディ・・」

「その・・・警備隊に入る前にはどこにいたんだ?」

 

「クク・・どこにいたか。」

「・・煉獄のように熱く・・冥府のように寒いところかね。」

 

「え・・」

 

「あらゆる生命の輝きと・・クソのような汚泥が入り混じったようなところ・・」

「それが俺のいた場所だ。」

 

「ランディ・・」

「ーー なーんてな。」

「はは、それぽっかただろ?」

「・・俺の過去なんてそんな大層なもんじゃねぇさ。」

「今はただの、夜遊びが大好きなクールでハンサムなナイスガイだ。」

「それ以上でも、以下でもねぇ。」

 

「・・・・・・・」

「あのさ、前にも話したけど・・俺には兄貴がいたんだ。」

 

「え・・・」

 

「とんでもなく破天荒で、あり得ないくらい前向きで・・」

「事故で両親を亡くした後、男手1人で俺を養ってくれて・・とにかく”凄い男”だったよ。」

「でさ、少し白状すると・・・ランディってさ、ちよっと兄貴に似てるんだよな。」

 

「へ・・!?」

 

「もちろん顔とかは全然、似てないんだけど・・」

「いつも俺とかエリィやティオをさり気なくフォローしてくれるだろ?」

「そんな所がちよっと似ているんだ。」

 

「お、おいおい・・・こっ恥ずかしいこと言うなよ。」

「お兄さん、顔が赤くなっちまうぜ。」

 

「はは、そういう照れ隠しもちょっと似てるかも。」

 

「うっ・・」

 

「だから俺、ランディのことを尊敬してる所があるんだよな。」

「ちゃんと”自分”を分かっていて、他人にも気を遣えるところ・・」

「同僚っていうより、一人前の”男”としてさ。」

 

「・・・・・・・・・」

そんな事を言われると思っていなかったランディは言葉も出ない。

 

「・・正直、俺はまだまだだ。」

「多分、ランディの話を聞いても間の抜けた言葉しか出てこないんじゃないかと思う。」

 

「ーー だからさ。」

「いつか俺が、兄貴やランディと肩を並べられるようになったら・・」

「その時は、聞かせてくれないか?」

 

「・・ロイド・・・」

「いや~、参った参った!」

「お嬢もこぼしてたけどお前、天性の女たらしかもな。」

「おっと、この場合アニキたらしってところか?」

 

「な、なんだそりゃ・・・」

 

「ハハハハハッ!」

 

 

「はぁ・・何やってるんだか・・。」

ランディがロイドの頭を撫でていると、ちょうど飲み物を買ってきたエリィ達が戻ってきた。

レースで消耗していたロイド達は、ジュースを一気に飲み干す。

「ぷはぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「まったく男の子ときたら・・。」

そんな事を話していると、休憩していた遊撃士達も回復したのか、声をかけてくる。

 

「えへへ、お疲れ様。」

「ははっ・・そっちこそお疲れ。」

 

「なんだもう帰んのか?」

 

「はい、元々仕事で来ていたこともありますし。」

 

「それを言うなら、私たちも同じですけど・・」

「ふぅ、もう夕方になっちゃったわね。」

 

「あはは。楽しかったからいいじゃない。」

「せっかくのお祭りなんだし、ちよっとくらいは楽しまないとね。」

 

「げ、元気だなぁ・・。」

 

「はは、まぁそれがエステルの取り柄だから。」

「それよりエステル、そろそろ帰ろう。アリオスさんも帰ってくるみたいだし。」

 

「あ、うん・・。」

「そういえば、ヨシュア、例の話!」

 

「ああ・・そうだね。せっかくだから聞いてみようか。」

 

「例の話・・?」

「なんだ、何かあんのか?」

 

「うん、あのね・・《黒の競売会 ー シュバルツオークション》って知ってる?」

《黒の競売会》 ーー ロイド達には聞き覚えのない言葉だった。

  

「どうやら、このクロスベルのどこかで開かれる《競売会》らしいの。」

「何でも記念祭の期間中に開かれているらしくって・・盗品ばかり扱ってるって話なのよ。」

 

「と、盗品・・!?」

「本当なのか?」

 

「いや、あくまでも噂だよ。」

「途方もない価値のついた表に出せない由来の品ばかりが出品されという話だけど・・」

「・・その様子だと聞いたことないみだいだね?」

  

「ああ・・初めて聞いたよ。」

  

「そっか~・・あなた達なら何か知ってると思ったんだけど、やっぱりただの噂なのかな?」

 

「うーん、そうだね・・」

  

「あはは・・ゴメンね。変なことを聞いちゃって。」

「今度は同じ事件かなんかで一緒に協力できるといいわね。」

 

「はは・・・そうだな。」

 

こうして記念祭二日目は過ぎていった。

《黒の競売会》という不吉な言葉を残して・・・。

 

終わりに

はい。

いやー今回は零の軌跡の中でもかなり好きなシーンですね。

ロイドの人たらしぶり。

でも、ロイドは本当によく仲間のこと見てるんですよね。

だから、エリィの時もそうだけど、ちゃんと相手に響く言葉をかけられるというか。

 

ロイドが言ってたとおり、ランディの良さって普段おちゃらけているけど、さり気なくフォローできるところなんですよ。

閃IIIのときも、リィンがランディがクロスベル出身だと知って、後ろめたさから距離を取りがちだったんだけど、ランディが一緒に酒を飲もうって言って、いつもシュバルツァーと呼んでいたのをリィンと呼んでいいかって自分から壁を取っ払ってくれるんですよね。

なんかそういう心遣いができるランディをロイドはよく分かっているんですよ。

だからこのシーンは凄くいいんですよね。

 

はい、好きすぎてやたらあとがき書いてしまったので、ここらで終わりにします。

それではまた次回お楽しみに。

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