零の軌跡改 プレイ日記「第31話」

第31話「君は残酷だね。」

前回のあらすじ:

ルバーチェ、黒月、ダドリーとの会話でエリィは改めて《壁》を感じていた。

市長である祖父、議員であった父。

その2人と違う切り口を求めて警察に入ったはずが、警察でも《壁》にぶつかってしまったエリィ。

迷いが生じているエリィにロイドがかける言葉とは・・。

 

<本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。>

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政治とは別の視点で様々な歪みを観察できる場所だと感じて入った警察。

そこでの経験は、いずれ政治の世界に入ったときの武器になると思っていた・・。

「・・・でも、やっぱりそれはただの逃げだったのかもしれない。」

「結局私は・・・自分1人では何もなし得ないのかもしれない。」

「父と母に見捨てられた・・幼い少女のままなのかもしれない。」

 

「・・・・・・・・・」

「ーー それでいいじゃないか。」

「・・・え・・?」

 

「エリィはさ、完璧すぎるんだよ。」

「全て自分が、一度も失敗しないでやり遂げる必要がある・・」

「そんな風に思っているんじゃないか?」

 

「そ・・そんな事は・・。」

 

「確かに今日は色々とへこまされることが多かった。」

「でも、そんなのは働いてれば当たり前のことなんだ。」

「そして・・今日乗り越えられなかった《壁》は明日には乗り越えられるかもしれない。」

 

「・・《壁》。」

 

「この場合の《壁』ってのは脅迫状の事件のことだ。」

「一課が出張ってきて、俺たちの手を離れかけているこの事件・・」

「できれば一課とは別に独自に動いて追ってみたい。」

 

「で、でもこれ以上私たちが出来ることなんて・・。」

 

「一課は一課で大したものかもしれないけど・・」

「それでも、警察の倫理でしか動いていないのは確かだと思う。」

「ひょっとしたら別の切り口で事件が追えるんじゃないか、そんな気がしてきたんだ。」

 

「ロイド・・。」

 

「さっきエリィが言った話に似ているだろう?」

「これでもし、俺たちが大金星をあげることが出来れば、エリィが目指そうとしている事だって、決して不可能じゃないんじゃないか?」

 

「もちろん、今回の事件とクロスベル全体の大きな問題は一緒にできないかもしれない。」

「でも・・俺たちに必要なのは《壁》を乗り越えるための力だ。」

「こういった小さな壁を一つずつ乗り越えていければ、いずれ巨大な壁を乗り越えられる力だって手にいれられるんじゃないか?」

 

「・・・・・・・」

「ーー この2ヶ月、一緒にいて何となく分かった。」

「貴方もまた、私と違った悩みを抱えている。」

「それなのに・・・どうして、そんなに前向きでいられるの?」

 

「・・・俺は、そうだな・・・」

「目指している人がいるから前に進めるているのかもしれない。」

 

「・・そう・・。」

「でも私は・・貴方ほど強くないみたい。」

 

 

「少し・・・疲れちゃった。」

 

「・・・・・・・・・」

 

「本当は昔のことなんて話すつもりはなかったの。」

「でも・・・何だか耐えきれなくなってしまって・・・」

「このままじゃ、本当にあなたたちの足を引っ張るかもしれない。」

「だったらいっそ・・もう・・」

 

 

「エリィ。」

ロイドはエリィの肩を掴む。

「俺には・・俺たちにはエリィが必要だ。」

「射撃の腕、交渉センス、政治経済の知識とバランス感覚・・」

「この街を相手にするにはどれも必要不可欠だと思うんだ。」

 

「・・で、でも・・。」

 

「いや・・違うな。」

「それも確かにそうだけど、そんな事よりも前に・・」

「エリィが側にいてくれたら俺はそれだけで嬉しいんだ。」

 

「!? え・・」

 

「バラバラな俺たちだったけどこの2ヶ月で呼吸も合ってきた。」

「お互いの得意分野に関してはもう何も言わずに信頼できるしな。」

「そんな仲間がいるのはそれだけで嬉しいもんじゃないか?」

 

「・・・あ・・」

 

「俺たちは若造だ。」

「世界を甘く見るにも、絶望するにもまだ早すぎる。」

「力を尽くして、やれることをやって何度でも諦めずに挑戦して、それでも駄目なら・・」

「その時はみんなで考えればいい。」

「俺はもちろん、ランディもティオもきっと力になってくれる。」

 

「エリィ ーー 君は1人じゃないんだ。」

 

 

「・・・・・・・・・」

「・・・・ふふっ・・」

「1人じゃない・・・か。」

「・・そうね。そんな当たり前のことを私は忘れていたのかもしれない。」

 

「ありがとう、ロイド。」

「私自身の問題は簡単に解決するものではないかもしれないけど・・。」

「それでも少し、気が楽になった気がする。」

 

「そっか・・。」

 

「それにしても・・・」

「青春ドラマみたいなセリフはともかく、少しびっくりしちゃったわ。」

 

「う・・クサイのは承知しているよ。でも、びっくりしたって?」

 

「だ、だって・・・」

「・・私が必要だとか、側にいてくれて嬉しいとか・・」

「てっきり告白でもされているのかなって・・。」

 

「い、いや!別にそんな意味じゃ!」

 

「あら・・?私なんて告白する価値すらないってことかしら?」

 

「そ、そうじゃなくて・・。ああもう、エリィからかってるだろう!?」

 

「ふふっ・・。お返しよ。」

「でも、あなた少し気をつけだほうがいいわね。」

「天然っていうか・・、凄く女たらしな所があるから。」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

「ランデイならともかく、何で俺が!?」

 

「・・自覚がない所がまたタチが悪いというか・・・」

「はあ・・参ったわね。」

「まさかあんな言葉だけでこんなに気分が変わるなんて。」

 

「え・・?」

 

「な、何でもありません。」

「その ーー 脅迫状の件だけど、何かプランはあるのかしら?」

 

「いや、今のところは。」

「ただ結局は《銀》の狙いだと思う。」

「それを探る糸口がないか、明日みんなで話したいかな。」

 

「分かったわ。」

「おかげで今夜はゆっくり休めそうな気がする。」

「お互い頭をすっきりさせてミーティングに臨みましょう。」

 

「ああ!」

ーーーーーーーーーー

はい。

・・・・・・・

・・・・・・・・

いやー、ロイドッ! これがッ!これがッ、本物の天然たらし!

痺れたッ!!

 

はい、次回もお楽しみにッ!!

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