零の軌跡改 プレイ日記「第27話」

第27話「”ビジネス”」

前回のあらすじ:

脅迫状の捜査を開始した特務支援課。

イリアに恨みを持っている可能性があるルバーチェに話を聞きに行くも、若頭ガルシアにあしらわれる。

しかし、ガルシアの態度を見る限り、脅迫状を送ったのはルバーチェではなさそうだ。

手がかりを失った特務支援課の次なる捜査方針とは。

 

<本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。>

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「・・・参ったな。」

 

「完全に子供扱いでしたね・・。」

ルバーチェ商会を後にしたロイド達は裏路地まで戻って来た。

 

「議員との繋がりがあるとはいえ、あの余裕は何なんだ・・?」

 

「・・・・・・・・」

 

「エリィ・・?」

ルバーチェ商会を出てから思い詰めた様子のエリィ。

 

「あ、うん。何でもないわ。」

「それより、これからどうするの?」

「どうやら、ルバーチェには心当たりがあるみたいだけど。」

 

「あ・・ああ、脅迫状の件か。」

確かにガルシアは脅迫状を見たとき、明らかに何か知っているような反応を見せた。

 

「恐らく、気づいたのは差出人の名前・・、《銀》に反応したんだと思う。」

 

「《銀》・・結局こいつになるわけか。」

 

ガルシアの反応から、《銀》がルバーチェの関係者とは考えにくいだろう。

むしろ、まるで最初から関係ないことを確信しているかのような反応だった。

 

「ルバーチェと無関係でありながら、彼らが強く意識している存在・・・。」

「そういう人物ということですか。」

 

そうなるとルバーチェに詳しい人物に話を聞くのがよいだろう。

あの人なら何か知っているかもしれない。

ロイド達は西通りへ向かう。

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イアン弁護士。

旧市街の件で、ルバーチェについて教えてくれたイアンならば、《銀》について何か知っているかもしれない。

 

「なるほど・・。アルカンシェルに脅迫状が。」

「そして《銀》という差出人とルバーチェとの関係か・・。」

 

「先生なら、何か心当たりがあるかと思いまして。」

 

「ふむ・・。あいにくそれらを結びつける情報は知らないが・・。」

「《銀》という名前なら心当たりがないわけではない。」

 

「本当ですか?」

 

「ああ・・同じ人物を指しているかどうかは判らないが・・。」

 

それは、イアンが共和国に出張に行ったときに聞いた都市伝説だ。

その都市伝説というのが《銀 ー イン》と呼ぼれる伝説の凶手の話。

 

仮面と黒衣で身を包み、決して素顔を見せない暗殺者。

影のように現れ、影のように消える。そして狙った獲物は決して逃さない。

そんな亡霊のような存在として伝えられているというのだ。

 

「ですが、その伝説の刺客がどうしてイリアさんに脅迫状を?」

 

「そうね。すぐには繋がらないけど・・。」

「!?・・まさか黒月。」

 

黒月《ヘイユエ》はカルバート共和国の東方人街に一大勢力を構えるシンジケート。

伝説の凶手と繋がりがあってもなんら不思議ではない。

 

そして、ガルシアが反応した理由もうなづける。

もし銀が黒月と手を結んでいるならば、ルバーチェに無関係でありながら意識せざるを得ない存在にあてはまる。

 

こうなっては、黒月にも話を聞く必要がある。

イアン曰く、黒月の支社長は相当のキレ者らしいので、心してかかる必要がありそうだが・・。

 

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ーー 黒月貿易公司 ーー

港湾区の一角にひっそりと佇む東方風の建物。

 

扉の前には『ご用命の方はノックしてください』との文字が。

ロイドがノックをし、しばらく待っていると中から東方風の衣類を身に纏った男が現れた。

 

「どちら様でしょうか?」

 

「クロスベル警察特務支援課のものです。」

「とある事件に関して、こちらの支社長さんの話を聞かせていただければと思いまして。」

 

「少々お待ちください。」

 

・・・・・・・・

しばらく待つと支社長が会ってくれるというので、中に案内される。

果たして、鬼が出るか、蛇がでるか。

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「やあー、よくいらっしゃいましたね。」

「初めまして。」

「黒月貿易公司、クロスベル支社を任されているツァオ・リーといいます。」

「ロイドさんに、エリィさん、ランディさんに、ティオさんでよろしかったですか?」

特務支援課と名乗っただけだが、メンバー全員の名前を言いあてるツァオ。

 

「なっ・・!?」

「どうして私たちの名前を・・。」

 

「ふふ、タネを明かしますとクロスベルタイムズを愛読してまして、あなた方の記事を見てファンになってしまったんです。」

それでツテを使って名前を調べたというのだ。

 

早速の牽制。

イアンがキレ者と言っていた理由がわかる。

 

それでも怯まず、アルカンシェルの件で話を聞かせてもらいにきたと言うロイドに、快く承諾してくれたツァオ。

 

「・・ふむ。《銀ーイン》ですか・・。」

 

「こちらの貿易会社はカルバート共和国の東方人街に本社がおありだとか。」

「もしかしたら、名前ぐらいご存知ではないかと思いまして。」

 

「ふふ・・・なるほど。」

「まるで私どもが、その銀なる犯罪者と関わりがあるような仰られようですね?」

 

「いえ、とんでもない。」

「・・正直情報が少なすぎて、藁にもすがる思いでお尋ねしたというだけなんです。」

 

「ふふ、いいでしょう。」

「あくまでも一般的な情報ですが、銀の伝説についてもう少し詳しい情報をご披露しましょう。」

 

仮面と黒衣で身を包み、素顔を見せない謎の凶手。

影のように現れ、影のように消え、狙った獲物は決して逃さない。

そして ーー

何と銀は不老不死だというのだ。

 

銀が現れたのはおよそ100年前。

動乱期に現れ、次々と要人を葬ったと記録されているらしい。

 

「・・・ますますもって、荒唐無稽な話ですね・・。」

「やっぱりただの言い伝えで実在はしてないんじゃねえのか?」

 

「いえ ーー 実在しますよ。」

 

「!?」

 

「東方人街の裏側においては銀はただの伝説ではありません。」

「正体不明ではありますが、条件さえ合えばミラで雇える最高の刺客にして暗殺者。」

「噂ではとある組織に重宝され、よく仕事を任されているのだとか・・。」

 

とある組織・・、まるで黒月と言わんばかりに。

 

「ああ、そうそう」

「その銀ですが、最近東方人街から姿を消してしまったそうですねぇ。」

「何でもその組織から大きな仕事が入ったらしく・・」

 

「とある自治州に向かったのだとか。」

 

「あんた・・・。」

 

「ふふ、どうしました?」

「その組織が何と言う名前なのか、私はまだ申し上げていませんよ?」

 

「くっ・・。」

 

「どうやら貴方がたも《ルバーチェ》と同じようですね。」

 

「ふふ、たかが地方組織と同じにしないで頂きたい・・と言いたいところですが。」

「彼らは彼らで、この特異な街に抜け目なく順応しているだけはある。」

「なかなかに手こずらせてもらっていますよ。」

 

堂々とルバーチェとの敵対関係を認めたかと思えば、あくまでも”ビジネス”の競争相手としてだと嘯くツァオ。

 

「クロスベルは自由な競争が法によって保証されている場所・・。」

「何か問題でもありますか?」

 

「・・・・・・・・・・・」

「一つ聞かせてください。」

「その《ルバーチェ》との競争の中に、アルカンシェルは含まれていますか?」

 

ルバーチェはイリアに帝都進出を持ちかけていた。

共和国方面からのアプローチもあってもおかしくないはずだ。

 

「あいにく、私どもの会社は芸能方面には関わっておりません。」

「ですから、私としても不思議なのですよ。」

「どうしてその脅迫状に銀の名前が書かれていたのかがね・・。」

 

「それにしても今回の件、なかなかに興味深い。」

「いちファンとして、あなた方がどのように解決してくれるか・・」

「楽しみにさせていただきますよ。」

 

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はい。

いやー、ツァオ。嫌なやつなんですけど、結構憎めないというかね。

嫌いになりきれないキャラなんですよね。

(ちなみにガルシアは好きです。碧をプレイ済みの方は分かってくれるはず。)

それでは少し長くなりましたが、また次回。

お楽しみに。

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