零の軌跡改 プレイ日記「第15話」

第15話 「神狼」

前回のあらすじ:

クロスベル警備隊より捜査の依頼をされた特務支援課。

各地で被害が報告される狼型の魔獣の正体とは!?

 

<本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。>

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アルモリカ村 ーー

花咲き田園広がるこの村は、近代的に開発されたクロスベルとは異なる穏やかでのどかな雰囲気を漂わせていた。

村のあちこちに緑が見られ、特産品の蜂蜜の香りのするこの村が魔獣の被害にあったというのだろうか・・。

さっそく、聞き込みをすべく、村長の家を尋ねることに。

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「・・おかげさまで今回もよい取引をさせていただきました。」

「今後ともよろしくお願いします。」

 

町の一番奥に位置する村長の家を訪ねると、先客がいたようだ。

商人だろうか。

例の魔獣被害で損害を受けた町のために、他の商人より高価で仕入れてくれるようだ。

十分儲けさせてもらっているから問題ないという商人は、村長と軽く談笑した後、ロイド達に一礼すると去っていた。

 

「・・・おや、お前さん達は・・?」

ロイド達に気づいた村長が近寄ってくる。

 

「・・失礼します。クロスベル警察特務支援課のものです。」

 

トルタ村長に魔獣被害の調査に来たことを告げ、当時の様子を聞くロイド達。

 

「ーー あれは3週間前、新月の晩のことじゃ。」

 

すでに村の住人が寝静まった深夜に被害は起きたようだ。

村のあちこちで、農作物や家畜などが被害に遭い、イヌ科の足跡があちこちに見られたという。

そして、それからこの3週間まで再び被害は起きることは無かった。

 

また、被害も多少農作物などがやられた程度で規模も大きくなかったらしく、またその被害分もよい取引で賄えたということらしい。

 

「先ほどの商人の方ですか?」

「うむ。彼はここ数年ワシらと懇意にしてくれているクロスベルの貿易商でな。」

「被害の話を聞いて、取引額を少し上乗せしてくれたんじゃよ。」

「・・それに、今のクロスベルの状況を考えれば、この程度の被害は軽いほうかもしれん。」

 

「・・あの、それは一体・・?」

「年寄りの世迷言かもしれんが、構わんかね?」

少しもったいぶった様子で話すトルタ村長。

 

どんな些細なことでも、手がかりになる可能性があるので、ぜひ話してほしいというロイドに促され、村長は話し出した。

 

昔々からクロスベルに伝わる『神狼』の話を ーー。

 

ーー 神狼とは、白い毛並みを持つ狼の姿をした者のこと。

伝承によれば、神狼は魔獣ではなく、女神《エイドス》が遣わした聖獣らしい。

 

そして、古きより血で血を争う戦に巻き込まれてきたクロスベルの地で、時には人の愚かさを見守り、時には気まぐれに無力な人を助ける、そんな存在だった・・。

 

しかし、そんな童話にも残るような伝承のある神狼だが、帝国・共和国の貿易都市として発展していくクロスベルは、いつしかそんな伝承も忘れ、それに呼応するかのように神狼も姿を消したという。

 

もし、神狼が戻ってきたとするならば、それは『警告』なのではないか?

 

今のクロスベルは、誰もが現在(いま)だけに追い立てられ、過去を振り返る余裕がないような、そんな風に見えてしまうという村長。

それぞれ思うところがあるのか、返す言葉もないロイド達。

 

「・・おっと、説教するつもりではないんじゃ。」

「ただ、この村が襲われた被害も彼らなりの警告・・。」

「そんな風にも捉えられるのではないかと思ってな。」

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村長に礼を言い、宅を後にしたロイド達。 

 

ーー『神狼』ーー

果たして、村長の言うように彼らの警告なのだろうか。

さらなる情報がないか、村で聞き込みをすることに。

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「・・さあ、夜だったし、ぐっすり寝ていたから分からないな・・。」

「村長の言うとおり、神狼の仕業なのかもしれん・・。」

「うーーん、3週間も前のことだし、あんまり覚えていないわ。」

 

村に大きな被害も出なかったこともあり、村の人たちからはさらなる手掛かりは得られなかった。

仕方なく、昼食がてら宿酒場へ行くと、先ほど村長宅にいた商人と鉢合わせになった。

 

「おや、あなた方は・・。」

「自分達は、クロスベル警察特務支援課のものです。」

「警察の方でしたか・・、」

「初めまして。ハロルド・ヘイワーズといいます。」

 

ハロルドは、クロスベル市に住む貿易商で、このアルモリカ村だけでなく、医科大学や周辺の街へ買い付けや、仕入れた商品を卸しているらしい。

今回、良心的な価格でアルモリカ村の特産品を買ったのも、少しでも村の人への印象を良くできればといった打算もあるとのこと。

 

温和な話し方をするハロルドだが、しっかり、それでいて堅実な商売をしているようだ。

これからクロスベルへと帰るハロルドが、導力車で送ってくれるというので、この村での捜査を終えたロイド達は便乗させてもらい、クロスベルへ帰ることにした。

次は、医科大学での調査だ・・。

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クロスベルへと向かうハロルドの導力車が通り過ぎた街道に一匹の獣の姿があった・・。

まるでロイド達の行く末を見守るように。

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はい。

『神狼』の話が村長から出ましたが、果たして事件に関係があるのでしょうか。

それでは次回は医科大学調査編です。

お楽しみに。

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